【社長ブログ4回目】成長とアイスバーグについて

社長ブログ 2020/05/22
今週のブログも朝礼で話したことです。
先日、経営者仲間で、働く社員の仕事の「成果」についてが話題となりました。
で、「成果」というとね、自分はアイスバーグについて思い出します。

アイスバーグというのは氷山ですね。
氷山っていうのは、全体の90%は水の海の中なんですね、10%だけポコっとでてる。
表に出ているのはほんの一部分だけで、それを支えていることこそが大切だよって話ですね。
「アイスバーグ理論」という成長理論で、ipocaの顧問である吉田さんの「成長マインドセット」に詳しく書かれています。
で、その土台となる90%には3つの重要な要素があります。
1つ目が「能力・スキル」
2つ目が「ふるまい・行動」
3つ目が「意識・想い」
これは、今日も実はリモートワークとみんなに関わる話でもあります。
「成果」って、仕事をしていてとてもわかりやすいんですね。
営業なら売上だし、開発ならプロダクトだったりします。
これからリモートワークが一般的になると「成果主義」が強くなると言われていますね。
でも、人ってちょっと調子がいい時もあれば、たまたま調子が良くなくて
成果がでないときもある。
ただ、その下にある能力スキル、振る舞い、想い・・・こういったものがお互いわかっていれば、 あいつは能力は元々高いけど、今、ちょっと調子が悪いなとか。いま、踏ん張っているんだろうなとか。
あるいは、素直で成長力がめっちゃ高いやつだから、もう少し様子見ていようとか。
もし壁にぶち当たっているなら、背中を押してあげようとか。
ま、そういう風に思うわけだよね。
だから、「成果」も大事だけど自分は「成長」を促せるような会社になりたいと思っているわけですね。
でも、リモートワークだと、それがわかんなくなっちゃうわけです。
これから、もし仮に社会のほとんどの会社が完全リモートワークになったとしたら
すぐにそうなることは無いと思うけど、その時代の若い子っていうのは
本当たいへんだなって想像したりして。
結果が全てで、調子が悪いのも伝わらないし、下手したら成長の機会もなくなっちゃうかも。
そうやって考えると、二つの重要なことがあるのかなと思ってて
ひとつは、本当に成果が求められていくので、成長するために自分のアイスバーグの下の部分を一生懸命に磨くこと。これは原則論としてもっとも重要。
成長をするのは自分の意思が一番必要だから。成長しようとしない人は伸びません。
もうひとつは、組織としての考え方なんですけどリモートワークになってくると、その人が何を考えていて、何を感じていて、何に心踊っているのか、これがわかりづらくなっちゃうので、それをお互いに知ろうとすることってとても重要かなと。
これまではオフィスワークしていたので、ふと横見たときに、
表情とか、ため息の数とか、笑顔の頻度とか、口角の上がり具合とか
人って、雰囲気を推し量るってあると思うんだけど あー、あいつ最近調子が悪そうだなー。とか。
そしたら励まし合ったり、支え合ったり。
あるいはときには文句言うこともあると思うんですよ。しっかりしろよ、とかね。
だって、一緒にがんばりたい仲間なんだから。
だから、ipocaのテレワークでは、こういう朝礼を増やしたり、
先日も開催した社長グループワークをやったりしています。 俺も自分が何を考えているか、どういう人間か、アイスバーグの90%を知ってもらうことがとても大切だと思っているし
みんなのアイスバーグを知ることもとても大事だと思っているんですよ。
世の中には、人を使い捨てで成果だけを出せばいいよっていう会社もあるかもしれないけど
ipocaはそうではなくて、やっぱり、自分のアイスバーグを磨いて一人一人がちゃんと成長していける会社でありたいんです。
これから、ipocaでは緊急事態宣言が終わったあと、ウイズコロナ、アフターコロナにおいて リモートワークをどうしていくかまだ決定はしていません。いまいろいろ考えています。
ただ、オフィスワークにせよ、リモートワークにせよ、
みんなが気持ちよく働き、それぞれの成長を力強く後押しして
お互いが励まし合ったり、支え合ったり、叱咤激励しあったり、
そういうのを大事にする組織でいたいなっていうのを今日は伝えたいと思いました。
そういえばアイスバーグって、
ひっくり返ったやつをブルーアイスバーグっていうらしいんですけど
小さなアイスバーグがひっくり返る瞬間
ネットで写真あるんで、見てほしいですけど、きれいで青い部分が宝石みたいなんですね。
氷って、海の中でどんどん溶けていくんですけど、
ある瞬間にひっくり返って、裏側が見えるらしいんです。
長年の雪や氷の重みで空気が押し出されて真っ青になるみたいですね。
やはり、人知れず頑張っている努力っていうのは、美しいですねと。
いつか、実物を見てみたいなと思っていますけども、そんなアイスバーグ。

大事にしていきたいなと考えています。
自分も磨けるようにがんばります。
一之瀬卓(いちのせたく) 株式会社ipoca 代表取締役社長、税理士、横浜国立大学非常勤講師 家族と仲間と猫と南の島が大好き 好きな言葉は「人々のために世の中に無い新しい価値を皆で創る」 座右の銘は「有言実行」