【社長ブログ6回目】ipoca が、一本化をします

社長ブログ 2020/06/13
今日も朝礼で社内で話したことをメインにブログにしました。 前回、会社のミッションについて話したので、今日はビジョンについて取り上げたいと思います。 まずミッションは上位概念として企業の「理念」であり普遍的で変わらないものだと考えていますが、ビジョンは具体的に「叶えたい未来の具体的な姿」であり、これは会社の状況により進化していくものだと思っています。
そして、このたびipocaのビジョンを再定義しました。 その前にまず我々のビジョンがどのように進化してきたのか振り返ってみたいと思います。 まず2年前はこういったビジョンでした。
お買い物体験に、情報革命を起こし、人々の笑顔を増やす
もともとは、お豆腐屋さんとの出会いの話、いつも話してきていますが、 税理士として、街のお店と地域の人々のニーズをマッチングしたい、という私の原点となる体験があり、地域のお店の情報を人々へ届けることをITを活用して達成しようとしてきました。 そこで、ガラケー時代のタッチャン、そしてアプリに進化したNEARLYというサービスを使って店頭の情報を伝えることを通じて、お買い物体験に情報革命を起こして、人々の笑顔を増やすために頑張ってきました。
そして、大変多くのお店や施設の皆さんにタッチャンやNEARLYを導入して頂き、またたくさんのユーザーの皆さんに愛して頂き、NEARLYはもちろんいまでもたくさんのお店や地域で活躍させて頂いています。
一方で、リアルな店頭の情報を届けるだけでなく、もっと具体的な成果を明確に達成したいと考えるようになり、2年ほど前に次のようなビジョンに変えました。
私たちipocaは、まちの魅力を掘り起こすことで人々の移動(ヒューマンモビリティ)を促し地域経済・日本経済の活性化に貢献してまいります。 我々は「ヒューマンモビリティカンパニー」を目指します
人口が減少しても、人の活動が活発であれば、街は元気になる。そのためにできることは何だろう?って考えたわけです。そして、そういった中で、我々の主力サービスのひとつになる「流動outside」というサービスが生まれ、お店や街における人々の動きを可視化することで、届ける情報を最適化する、という考え方をするようになってきました。そうすれば街が元気になるから。
そのため、いまでは「流動outside」のレポートは人々の行動だけでなく、ID-POS分析やネットにおける行動分析などにより価値観、趣味嗜好までも解析できるようになっていて、その結果、お店は、街の人々が喜んでくれそうな品揃えや情報発信をすることが可能になってきました。
我々は創業以来、ずっと「リアルなお店」✕「モバイル」における領域で新しい価値を生み続けてきたわけですが、こうして振り返ってみると、当初は単純にお店の情報を街の人々へ届けることを「叶えたい未来の具体的な姿」としていましたが、今では、人々の価値観を分析し、世の中にたくさんある「もの」や「こと」の価値と結びつけることを叶えようとしているのだと思います。
そこで、14期となる今期、ipocaのビジョンをさらに進化させ、次のように変えることにしました。
ipocaが一本化する 世界中の「人々の価値観」と「さまざまなサービスの価値」を 独自のデータと特異なアイデアで一本化する
人々の価値観が多様化し、またネットの進化や最近ではコロナの影響などもあり人々の生活スタイルも様々なものになってた。一方で、リアルな店舗は人口減、オーバーストアによる競争激化、商圏でのシェア争いが激しくなってきているなかで、近隣の生活者の人々が欲しがるより良い「もの」や「こと」を最適に揃えたい、届けたいというニーズが強くなっていると感じています。
そういった状況下で我より具体的に叶えたい未来の姿が具体的に見えてきたと感じています。
実は、このビジョンが叶うと、街の美味しいお豆腐屋さんの存在を、本当に知りたいと思っている人に伝えたいという【創業の原点】も叶うんですよね。 本質的にはそこに住んでる人の色んな価値が分かってくれば、その人が欲している情報を届けることができるようになるであろうと。だから実は我々のビジョンは、進化はしてるけれども、芯はブレていなかったりするんですね。ipocaは「一本化」なんです。
元々はリアルなお店を元気にしたいとか、人々のリアルな生活に笑顔を増やすお手伝いがしたいという目標があって起業したわけなんですけども、このビジョンによって我々が叶えることができる世界っていうのが、より具体的になるかなっていう風に考えています。
13年前、僕らが、ipocaが生まれた当時は、ビッグデータという言葉もなかったし、デジタルトランスフォーメーションなんて言葉もなかった。どちらかっていうと、ただ単純にモバイルがある。だから、どう情報を届け続けるか?から始まった。
でも、この13年間タッチャンやNEARLY、流動outsideなど様々なトライアンドエラーをしながらやってきた中で、人々の価値観をちゃんと理解すること、それから、色んな様々サービスの価値を理解して整備して届けること、それが我々が向いてる未来をより良くしていくんじゃないか、という進化かなと思っています。
これから具体的に、今期の戦略内容については伝えていきますけども、前にも話した通り、今期はコロナっていう状況はあるものの、我々はコロナの中でしっかり守りも固めつつ、攻めていくと、つまり、守りと攻めを両方実行していきたいというふうに考えてます。
まさに今みたいな混沌とした状況の中でこそ、新しい価値を求められてると思ってます。
新しい価値を生み出すための具体的なビジョンと戦略っていうものを、みんなでしっかり理解して進んでいくことが何より大切だと思ってますし、その過程の中で、お互いに成長と成果を徹底的に求めていくってことが、大事になっていくと思います。
新しいビジョンについて、必ず実現して一本化しましょう。
一之瀬卓(いちのせたく) 株式会社ipoca 代表取締役社長、税理士、横浜国立大学非常勤講師 家族と仲間と猫と南の島が大好き 好きな言葉は「人々のために世の中に無い新しい価値を皆で創る」 座右の銘は「有言実行」