不透明な来店客層の変化を可視化するには?
ご相談内容
郊外のとある施設では、ファミリー層をターゲットとしているものの、直近においてファミリー層が減少しているということが課題となっていました。
しかし、この仮説はあくまでも施設担当者の肌感覚だったため、本当にファミリー層が減少しているかどうかは不透明な状態でした。
そこで2019年と2022年の来館者をライフスタイル別で比較し、ファミリー層が減少しているかどうかの実態を検証しました。
調査の内容
・半径20km以内居住者のライフスタイル構成比を把握
・2019年12月来館者と2020年12月来館者のライフスタイル構成比を比較し、変化率を把握
まず、ファミリー層地区の中でも半径20km圏内居住者の構成割合が多い「富裕層ファミリー地区」「サラリーマンファミリー地区」に注目したところ、2019年12月から2020年12月の変化率がマイナスになっていることがわかりました。
一方で「高齢化地区」の来館者が2019年12月の時点ですでに20km以内居住者の構成割合を上回っており、2020年12月には更に構成比率が増加していることがわかりました。
以上の調査によって、元々来館ボリュームの多かったライフスタイル居住者の来館が減少し、高齢者の来館が増加しているという実態が明らかになりました。
今後の方針
今後はファミリー層の中でも特に変化率の大きかった「富裕層ファミリー」と「サラリーマンファミリー」をターゲットとしたイベントを企画し、さらに広告配信を実施してファミリー層の取り戻しを行う予定です。